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2020年11月、耳鼻咽喉科にて点滴を受けるほどの扁桃炎になったしょうへいです。
さて突然ですが、風邪をひいたり病気にかかったりしたら病院に行きますか?行きますよね。当たり前すぎて感じないかもしれませんが、日本は国民皆保険というルールに基づいて国民が等しく医療を受けられる国です。すごいことなんですよ。
極端な話をすると、保険に入っていないと医療費は全額自己負担になります。保険制度がないと「病気にかかってもお金を払えないから病院には行けない」という状態になります。大変です・・・。
Shohey Blogは海外移住のためのブログではありませんが、海外の健康保険制度を調べたのでまとめていきます。今回は台湾の保険制度についてです。
本記事の内容とベネフィット
- 台湾の国民健康保険制度について
- 台湾国民として暮らした時のシミュレーションができる
筆者情報
風邪を引くときはたいてい喉がひどくやられます。もし日本が国民皆保険制度をやめるなら、僕は他の国に移住するかもしれませんね。
参考・参照サイト
台湾の健康保険制度「全民健康保険」
要点
日本と同じく、台湾には国民全員が等しく医療を受けられる皆保険制度があります。暮らすならこの制度があるのが嬉しいですね。お金を気にせず医療サービスを利用できるのは人生の重要なインフラです。
制度の紹介
台湾では「全民健康保険(National Health Insurance)」という国民全員が加入する保険制度があります。
日本では国民健康保険や健康保険など異なる種類の保険がありますが、医療サービスを低負担で受けられることには変わりはありません。台湾も「全民健康保険」によって低負担で医療サービスを受けられます。
参考にしたサイトのリンクを本記事の冒頭部分に貼っておきます。詳細はリンク先でご確認ください。この記事では「全民健康保険」の概要のみ下記に引用します。
- 1995年から実施されている
- 保険証はICカード化されている
- 国民が毎月保険料を支払っている
- 台湾国籍を持っていて戸籍登録がある人は加入必須
- 台湾国籍以外の人も長期滞在をするのなら加入必須
この中で僕が個人的に注目したのは2004年から全面的に導入されたというICカード化された保険証についてです。なぜなら、便利だからです。
IC健康保険カード
ありがたいことに台湾の全民健康保険について日本語で発行されているハンドブックがありました。台湾、マジ神です。IC健康保険カードの概要を引用します。
健保署では、2004 年 1 月 1 日から IC 健康保険カードを全面的に導入しています。カードに所有者と十分認識できる写真を載せれば、受診時に医療機関で身分証を提出して確認する必要がありません。カードのチップには直近 6 回の受診データが記録でき、重大な傷病、重要検査や服薬などのデータが 含まれ、皆様の健康を守り、受診時の保障が受けられるようになっています。
参照:全民健康保険ハンドブック
その他の詳細はリンク先からご覧ください。細かく色々と紹介してくれています。とは言っても概要部分だけでも羨ましい箇所がありますよね。
身分証明証としても使用でき直近 6 回の受診データが記録できる、とあります。もうこれだけでも羨ましいです。僕が扁桃炎で病院に通いまくっている時のやりとりをどうぞ。日本に住んでいればこうですよね?
病院にて
薬局にて
こういったやりとりがありますよね?日本で病院と薬局に行くときはいくつか準備するものがありますね。
- 保険証
- 病院の診察券
- お薬手帳(紙の冊子)
日本で生活していると財布がポイントカードだらけになりません?笑 医療サービスを利用できるのは嬉しいですが、台湾のようにITを駆使して日本の医療もさらに利便性を高めていってほしいなあと思います。
(ネット上に公表されている概要を調べただけではありますが)台湾のIC健康保険カードなら持ち運ぶ物の数は減らせそうですし、何より、病院側が患者の過去の受信記録などを参照できるのは患者の理解が深まりますよね。
しょうへいの余談
余談1
日本でもマイナンバーカードが保険証として利用できる予定です(2021年3月から)。使用用途が宙ぶらりんだったマイナンバーカードがようやく実用的になってきそうですね。
余談2
みなさんお薬手帳ってどうやって使っていますか?処方箋のシールを貼る以外に書き込み等していますか?
僕は処方箋のシールを貼ったら、自分の体温や体調などを日々記録しています。例えば、今回の扁桃炎では下記の症状が続きました。思い出すだけでも生き地獄・・・。
- 高熱(39度くらい)
- 痰(嘔吐みたいに出す)
- 喉の痛み(飲食ができなくなる)
- 偏頭痛(ハンマーで殴打並みのズキーン)
記録をつければ、過去に副作用が出た薬のことや何日くらいでどの程度の症状の改善があったかがわかります。ただ、紙の冊子のお薬手帳というのがね・・・、ちょい不便。
まとめ
「日本以外の国で扁桃炎になったら、俺どうしよう・・・」という気持ちから同じアジア圏・台湾の健康保険制度である全民健康保険を調べてご紹介しました。
台湾も日本のように少子高齢化が進んでいますが、今のところ、国民皆保険が成り立っているようです。医療サービスの点から見ると、日本人にとって台湾は暮らす国としては有力候補でしょうね。