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今回はこのような質問に答えていきます。
本記事の内容
- 生活防衛資金とは何か
- 生活防衛資金は生活費1年分をおすすめ
筆者情報
世界一周の旅をしようとしていた入社3年目の商社マン時代に、月15万円の貯金を強行していた時期もありました。振り返れば、あのタイミングで生活費1年分貯めておくことのありがたみを感じましたね。
生活防衛資金
前提
月収20万円の自営業者の生活費を前提とします。詳しくは過去の記事をどうぞ。
月収20万円の自営業者の1ヶ月の生活費(税や保険料含む)は下記の通りです。税や保険料は年間の費用を12ヶ月で割って無理やり1ヶ月分としています。
1ヶ月の支出:188,290円(以下、内訳)
- 生活費:150,000円 *1
- 所得税:2,916円 *2
- 住民税:6,583円 *3
- 国民健康保険料:12,250円 *4
- 国民年金保険料:16,540円 *5
備考
- *1. 積立NISA、33,333円と経費28,000円を含む
- *2. 35,000円÷12ヶ月、本来は確定申告時期の3月が期限
- *3. 79,000円÷12ヶ月、本来は6月、8月、11月、翌年1月の4回期限
- *4. 147,000円÷12ヶ月、本来は6月から翌年3月毎に期限
- *5. 198,480円÷12ヶ月、本来も毎月支払い
生活防衛資金とは?
まずこの「生活防衛資金」とは何ぞやと思った方へ、このような意味です。
いざという時のために貯めておく命綱のようなお金
新型コロナウイルス(COVID19)の影響により失業したり営業停止で収入激減に追い込まれたりした人たちはまさにこの生活防衛資金が必要だと痛感したわけです。
生活防衛資金は生活費1年分を
一般的に自営業者の生活防衛資金は、生活費1年分と言われることが多いです。つまり、
1ヶ月の生活費 x 12ヶ月 = 生活防衛資金
となります。会社員は半年分と言われることが多いです。会社員と比較すると、自営業者は仕事が不安定になりやすく公的保証が少ないので1年分と言われますね。
では、月収20万円の自営業者の生活防衛資金を計算してみましょう。取引の都合上、収入が激減したと仮定します。
もともとは1ヶ月平均で約190,000円の支出がありました。仕事が減っても生活費と税の支払いはありますので、ここでは毎月の積立NISA 33,333円を止めることとします。これによって、1ヶ月の生活費は下記の通りとなります。
変更点:毎月のつみたてNISA 33,333円を止める
1ヶ月の支出:約160,000円(以下、内訳)
- 生活費:約120,000円 *1
- 所得税:2,916円 *2
- 住民税:6,583円 *3
- 国民健康保険料:12,250円 *4
- 国民年金保険料:16,540円 *5
備考
- *1. 積立NISA、33,333円と経費28,000円を含む
- *2. 35,000円÷12ヶ月、本来は確定申告時期の3月が期限
- *3. 79,000円÷12ヶ月、本来は6月、8月、11月、翌年1月の4回期限
- *4. 147,000円÷12ヶ月、本来は6月から翌年3月毎に期限
- *5. 198,480円÷12ヶ月、本来も毎月支払い
収入がない状態でも必要な1ヶ月の生活費が約16万円となりました。では、生活防衛資金1年分の金額はいくらになるでしょうか。
1ヶ月の生活費 約160,000円 x 12ヶ月 = 約1,920,000円(生活防衛資金)
月収20万円の自営業者の生活防衛資金1年分は192万円とでました。ほぼ200万円ですね。この200万円があれば仕事が激減しても住むところ食うところには当面困らない、というわけです。
はい、貯めましょう。
この生活防衛資金200万円の最大の魅力は精神安定剤となることです。世の中お金が全てということではないです、しかし、お金がないから苦しむというのも事実です。下記のAとB、なるならどちらになりたいですか?
- A:月収20万円、貯金5万円で仕事90%減
- B:月収20万円、貯金200万円で仕事90%減
参考に、200万円を貯めるのに毎月3万円と5万円の貯金でどのくらいの月数がかかるかを記載しておきます。
- 2,000,000円 ÷ 30,000円 = 66.6…ヶ月 = 約5.5年
- 2,000,000円 ÷ 50,000円 = 40ヶ月 = 約3.3年
はい、貯めましょう。
余談
おまけで、生活防衛資金1年分に当たる200万円があれば他に何ができるかも共有します。こんなこともできるのか、と知っておくと200万円を貯めるモチベーションにも繋がるでしょう。
日本以外でも生活できる
2020年現在の価値で200万円があれば、日本以外の大抵の国でもそれなりに暮らせます。物価の高いヨーロッパのスイスやルクセンブルクのような国は厳しいですが、日本から近いアジア・太平洋地域では特に問題なく暮らせるでしょう。
長期滞在ビザも購入可能
このブログでも紹介しているタイランドエリートビザは、お金を払って東南アジアのタイ王国に長期滞在することができるプログラムです。例えば、「イージーアクセス」という種類のメンバーを見てみます。
- 入会金:50万バーツ(約167万円*)
- ビザ:5年
*1バーツ=3.34円
フリーランスでは長期滞在ができるビザを取得しにくいのが実情です。しかし、生活防衛資金200万円を貯めておけば、いざとなれば、日本以外にも5年暮らす権利を購入できます。そう考えると嬉しくないですか?
まとめ
収入が減った時の生活費が16万円なら生活防衛資金は1年分の約200万円をまずは貯めておけ!得られるメリットが大きいです。
- 収入が下がってもすぐに死なない
- 1年生活できるという精神安定剤になる
- タイに5年住める権利も購入できてしまう
安定感と選択肢を得られる分のお金をまず貯めて防御力を高めておきましょう。
はい、貯めましょう。