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日本と海外の多拠点生活を送りたい人の生活防衛資金についてはこちらの記事をどうぞ。
非常時に役立つ貯金、生活防衛資金。このブログでは1年分の生活費の生活防衛資金を作ることを推奨しています。今回は、貯金をするときの鉄則を紹介します。
「今月は貯金できなかったら来月頑張る」
「貯金してるけどつい使っちゃうんだよねえ」
このように思った方には是非とも読み進めてください。僕も実践した方法ですし、いろんな書籍でも紹介されている方法です。
本記事の内容
- 毎月確実に貯金できるシンプルな鉄則
前提
- 月収20万円(手取り16万円)の会社員をこの記事のモデルとします。
- わかりやすさ重視のため預金の利率や給与のベースアップ等を加味していません。
参考
- 菅井敏之さんの著書『お金が貯まるのは、どっち!?』
- LIFULL HOME’Sの記事「一人暮らしで月収20万円、手取り約16万円の生活とは?」
筆者プロフィール
世界一周の旅をしたいと思い始めた20代前半にこの方法で貯金をしました。効果抜群です。1年間の世界一周旅は200万円くらいはかかると言われていますので、なかなかの大金でしたね。
要点
- 「収入 – 生活費 = 貯金」をやめる
- 「収入 – 貯金 = 生活費」にする
- 銀行の定期預金を利用して引き出せないようにする
解説
上記の要点でこの記事の内容はほぼ全部出たようなものですが、詳細を書いていきますね。
目標
生活防衛資金(1年分の生活費)を貯めることを目標とします。
- 月収:20万円
- 手取り:16万円
- 貯金額:3万円
- 生活費:13万円以内
生活防衛資金(生活費1年分)は「1ヶ月の生活費 x 12ヶ月」で計算できます。この20代会社員くんの場合、目標とする1年分の生活防衛資金は、
13万円 x 12ヶ月 = 156万円
となります。この会社員くんは毎月3万円の貯金なら生活を圧迫しない暮らし方です。毎月3万円を貯金すると、156万円まで貯まるのに52ヶ月(約4.3年)かかります。
では、目標の156万円の生活防衛資金を貯める方法の解説です。
STEP1:「収入 – 生活費 = 貯金」をやめる
僕も一時期このやり方をやっていました。が、貯まらないんですよ。毎月の貯金額が一定じゃないし安定しないから。「今月は飲み代に使いすぎたなあ、貯金は来月にしよう」ってね。
毎月いくら貯金できるかがそのときの自分次第という超あやふや状態です・・・。これダメです。
貯金をしたいなら順番を変えるんです。
STEP2:「収入 – 貯金 = 生活費」にする
これが貯金をするための鉄則です。
銀行口座に給与が振り込まれたら、まず先に、貯金するんです。貯金する額を引いて残ったお金の範囲内で生活する。20代会社員くんの場合はこうなります。
- 月収:20万円
- 手取り:16万円
- 貯金額:3万円
- 生活費:13万円以内
- 16万円の給与が振り込まれる
- 3万円を貯金に回す
- 13万円が残る、これで生活する
これで確実にしかも安定的に毎月貯金ができます。
「収入 – 貯金 = 生活費」にする、これ鉄則。
STEP3:銀行の定期預金を利用して引き出せないようにする
給与16 万円が振り込まれたら先に3万円を貯金します。この3万円、そのまま同じ銀行の預金口座に入れたままでは使ってしまう可能性があります。
とかとか。
アウト〜!
対策は、貯金に回したお金を使えないようにロックしてしまうことです。そうすれば、ゲームを買ったりダンベルを買ったりするのに手をつけません。
具体的には、銀行の定期預金を使うんです。
定期預金にお金を入れても0.01%くらいの利率なので「お金を増やす」手段としては除外されますが、生活防衛資金を作る段階なら有効です。なぜなら、定期預金の特徴が毎月貯金にはぴったりだからです。
- 毎月一定額を貯金する
- 満期が来るまで引き出せない
上記2点がとても役立ちます。人間って自分が思うほどそんなに強くないし自分に甘やかしが出ちゃうんですよ。貯金をするなら人間である自分の感覚とか習慣よりも機械的に積立貯金をしてくれる設定の定期預金の方が楽です。
僕も定期預金を使って積立貯金しました。自由に引き出せないことに救われましたね。ついつい買い物したいとか遊びに行きたいとか欲求が出ちゃうから。
小まとめ
- 「収入 – 生活費 = 貯金」をやめる
- 「収入 – 貯金 = 生活費」にする
- 銀行の定期預金を利用して引き出せないようにする
このやり方なら20代会社員くんは毎月3万円を苦労することなく貯めることができます。1年後には36万円、4.3年後には156万円貯まっているはずです。
最初に定期預金の設定をするだけだから、楽でしょ?ポイントは自動化ですよ。
注意
ここで、定期預金を使って貯金をした僕から注意点があります。
毎月の貯金額は無理のない範囲で
この記事内では、期限を設けずに生活防衛資金(生活費1年分)を貯めることを目標にしました。
仮に月収20万円の会社員くんが1年後には156万円を貯めたいと思った場合、毎月の貯金額を13万円に設定することになります。今の給与だけでは高すぎる設定です・・・。
他人と比較しない
お金のことで気をつけないといけないのが、他人と比較することです。意外と盲点ですよ。自分よりも貯金している人や稼いでいる人と比較して自分はダメだと感じてしまうとかね。
今ならTwitter上の人たちと比較をするとかですね、怪物が多い界隈だから 笑
こういう比較は不要です。まずは自分の生活防衛資金を毎月着実に貯めることができればいいんです。
貯まったらつみたてNISAを開始
この記事のモデルの20代会社員くんなら生活防衛資金は156万円の設定です。4.3年後に156万円貯まったら引き出しやすい銀行にでも預けちゃってください。目標達成おめでとうございます。これでお金の不安が減りましたね。
生活防衛資金が貯まったら、次のレベルです。「お金を増やす」段階です。資産形成ってやつです。つみたてNISAの制度を使って毎月貯めるように投資信託を買って運用してください。
定期預金の習慣で「毎月一定額を積み立てる」習慣は身についています。次はつみたてNISAの制度を使って毎月3万円を積み立てて資産を増やしていってください。
まとめ
貯金をするなら「収入 – 貯金 = 生活費」の鉄則を守るだけです。
- 「収入 – 生活費 = 貯金」をやめる
- 「収入 – 貯金 = 生活費」にする
- 銀行の定期預金を利用して引き出せないようにする
変わりやすい自分の熱意や貯金欲なんかより機械的に自動で積み立てましょう。自動化!