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個人事業主になってみるには?日本在住、月収20万円生活のシミュレーション

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この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

 

会社員
会社員
会社がなければ海外にも行きやすいのになあ

 

こう思う人は多いでしょう。その解決策の一つに、働く場所にとらわれない個人事業主として働くことが考えられます。

新型コロナウイルスの影響を機に、自分で自分の働き方をコントロールしたいと思った方も多いのでは?今回は、そんな個人事業主について知っていきましょう。

 

本記事の内容

  • 日本在住、月収20万円の個人事業主の毎月の生活のイメージ

 

前提

  • 事業内容は、場所の固定がなくリモートやオンラインで対応が可能なものとする
  • 月収20万円は個人事業を未体験の方にもイメージしやすい金額として設定しています

 

筆者プロフィール

ShoheyBlog-private-profile-insert-rev20221010

 

個人事業主になる

定義

そもそも個人事業主とは何ぞや?

個人事業主(こじんじぎょうぬし)は、株式会社等の法人を設立せずに自ら営業を行っている個人をいう。

Wikipedia

自営業者という言い方もしますが、自営業者は個人事業主も法人(会社)を設立した人も含まれる言い方です。

個人事業主になるには

個人事業主になるには、事業を始めて「開業しましたよ」という届出書を税務署に提出します。合わせて、「青色申告」と呼ばれる個人事業主が最大65万円の控除を受けられるための申請書も提出します。

 

端的に言えば、「個人事業主になる」には税務署へ開業届を出せばOKです。所要時間も1分くらいです。書類名をクリックすると、国税庁のサイトからそれぞれの用紙を見ることができます。

個人事業主のすること

開業届を提出した後の個人事業主がすることを僕の言葉で簡単に言うと、下記3点を継続して行うことです。

 

  • 仕事
  • 会計
  • 確定申告

 

要は、「仕事して1年でいくら儲けたかを計算してきちんと税務署へ報告する」ということです。

例えば、営業部に所属する会社員なら、お客様へ必要な製品やサービスを提案するのが中心業務でしょう。経理部の方がやる仕事はしないですよね?

しかし、月収が20万円くらいの個人事業主なら基本的には上記3点全てを自分ですることになるでしょう。税理士さんに依頼することもできますが、依頼するほどのお金の余裕はないからです。

しょうへい
しょうへい
最初は自分で対応して慣れるのがいいでしょうしね

 

小まとめ

  • 個人事業主とは一個人で仕事をする人のこと
  • 開業届を提出すれば個人事業主になれる、青色申告承認申請書もね
  • 仕事やって会計やって確定申告もやる、これが個人事業主のやること

 

月収20万円の個人事業主の生活

興味津々
興味津々
実際にどんな生活なのかを知っておかないとねえ

 

その通りですね、では月収20万円の個人事業主の生活はどのようなものなのか。数値を使いながら見てみましょう。

*あくまでも概算としてお考えください。

シミュレーション

個人事業主が支払うおおよその税金は、会計ソフトでおなじみの弥生のサイト上で計算をすることができます。本記事の金額も弥生のサイトの計算結果を使用しています

 

シミュレーションの前提

  • 収入は個人事業の売上のみとする
  • 青色申告で65万円の控除を適用する
  • 税金を除く1ヶ月の支出を150,000円とする(うち約28,000円を経費とする)

 

ざっくりまとめるとこんな感じです。

  • 月収:200,000円
  • 支出:150,000円(生活費 約120,000円 + つみたてNISA 33,333円)

 

売上と税金の計算

では、実際に月収20万円の個人事業主の1年間のお金事情を計算してみましょう。

 

  • 1年間の売上金額:2,400,000円
  • 1年間の経費・控除:1,375,480円
    • 経費:336,000円
    • 基礎控除:380,000円
    • 社会保険料控除:345,480円
    • 青色申告特別控除:650,000円

 

この金額で確定申告をした結果、翌年(度)に支払う税金は下記のようになります。

 

税・保険料:459,480円

  • 所得税額(復興特別所得税含む):35,000円
  • 住民税:79,000円
  • 国民健康保険料:147,000円
  • 国民年金保険料:198,480円(16,540円 x 12ヶ月)

 

参照:弥生 個人事業主のかんたん税金計算

 

この収支で毎年生活していく場合の年間の生活費はこんな感じです。

 

  • 年収:2,400,000円
  • 支出:2,259,480円(生活費1,800,000円 + 税・保険459,480円)
  • 残り:140,520円

 

会社員の時のように毎月一定額の源泉徴収方式ではない個人事業主ではありますが、上記の年間の収支を1ヶ月分で割り出すとこんな感じです。

 

  • 年収:200,000円
  • 支出:188,290円
  • 残り:11,710円

 

この生活でのポイントは、生活費を毎月約12万円以内に抑え、更に、つみたてNISA33,333円を確実に継続することですね。

 

支払う税金・保険料
  • 所得税
  • 住民税
  • 国民健康保険料
  • 国民年金保険料
しょうへい
しょうへい
保険料等の支払いが厳しい場合は、役所への減免や免除等の申請を検討してください

 

支払わない税金
  • 消費税(売上1,000万円以下は免除)
  • 事業税(業種次第、所得290万円以下は免除)
しょうへい
しょうへい
2023年(令和5年)10月1日から「適格請求書等保存方式(いわゆるインボイス制度)」が始まりますので、ご認識を!

小まとめ 1年間の収入と支出

  • 年収:2,400,000円
  • 支出:2,259,480円(生活費1,800,000円 + 税・保険459,480円)
  • 残り:140,520円

 

シミュレーションでは年収が240万円、年間生活費が180万円、年間税額・保険料が約46万円、残るお金が年間約14万円となる見込みです。

 

しょうへい
しょうへい
日本国内なら、節約一人暮らしや家族・友人・パートナーと同居して自己負担を極力抑えた暮らし方が効果的ですね

まとめ

 

今よりも海外に行きやすくなる環境の例として、月収20万円の個人事業主がどんな生活をするかシミュレーションをしてみました。

 

  • 開業届を提出すれば個人事業主にはなれる
  • 仕事・会計・確定申告を継続する働き方になる
  • 月収20万円で収まる生活作りをすることが重要

 

各種金額は概算であり実際の金額と多少の差異はあるかと思いますが、余計な支出を抑えることが肝となります。その分、場所や時間の使い方の融通が効く暮らし方ができますよ。

続きの記事も必見です。自営業者になるメリットは収入よりもメンタルの改善かもですよ。

 

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Shohey
外国語ばかり勉強してきた30代の東京人。日本を拠点に海外でも暮らせる生活作りを発信します。