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【シンガポール】刑法377A条撤廃表明、朗報だが同性婚はまだまだか…

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

 

2022年8月、シンガポールのLGBTQ+に嬉しいニュースが届きました。イギリス植民地時代の「負の遺産」である刑法377A条を撤廃するとリー・シェンロン首相が表明しました。

 

本記事の内容

  • 同性間の性交渉禁止をようやく撤廃
  • 同性婚は認めなさそう、なんだかなあ…

 

プロフィール

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備考

本記事は2022年8月23日現在の報道をもとにしています。最新情報はご自身でご確認ください。刑法377A条は男性間の性交渉についてのようですが、本記事では”gay sex”を「同性間の性交渉」と扱います。

 

ようやく「負の遺産」撤廃を表明

リー・シェンロン首相の表明

Singapore will repeal a law that bans gay sex, effectively making it legal to be homosexual in the city-state.

The decision, announced by Prime Minister Lee Hsien Loong on national TV, comes after years of fierce debate.

LGBT activists in Singapore have hailed the move as “a win for humanity”.

The city-state is known for its conservative values, but in recent years an increasing number of people have called for the colonial-era 377A law to be abolished.

Singapore is the latest place in Asia to move on LGBT rights, after India, Taiwan and Thailand.

The government’s previous stance was to keep 377A – which bans sex between men – but it also promised not to enforce the law in an effort to appease both sides.

シンガポールは同性愛を禁止する法律を廃止し、都市国家で同性愛者であることを事実上合法化します。

リー・シェンロン首相が国営テレビで発表したこの決定は、何年にもわたる激しい議論の末に下されたものです。

シンガポールの LGBT 活動家は、この動きを「人類の勝利」として歓迎している。

都市国家は保守的な価値観で知られていますが、近年、植民地時代の 377A 法の廃止を求める人々が増えています。

シンガポールは、インド、台湾、タイに続き、アジアで LGBT の権利に取り組む最新の場所です。

政府の以前のスタンスは、男性間のセックスを禁止する 377A を維持することでしたが、双方をなだめるために法律を施行しないことも約束しました。(Google翻訳)

参照:BBC

He had said the government would ensure better legal protection for the definition of marriage as one between a man and a woman. This would effectively make it harder for gay marriage to be legalised.

彼は、政府が男性と女性の間の結婚としての結婚の定義のためにより良い法的保護を確保すると述べていた. これにより、同性婚の合法化が事実上難しくなります。(Google翻訳)

参照:BBC

 

もともとイギリス(大英帝国)植民地時代の刑法が現在のシンガポールにも残ってしまっていました。イギリス文化のおかげで(?)シンガポールが発展していった一面もあるかもしれませんし、独立後の法整備はその国の責任でもありますが「負の遺産」を作るのがこのイギリスです…。

 

この刑法377A条も、事実上、形骸化していたようなのでシンガポール社会の実態に法が近づいたのかなという印象です。確かに大きな1歩です!とは言え、「同性間の性交渉を認めていくよ」という段階です。日本と同じような程度です。

 

Shohey
Shohey
そもそも人の性事情に首を突っ込んでくるなよ!!!

 

と僕は思いますけどね。余計なお世話ですし、この表明によって少子化に繋がりもしないしサル痘が爆発的に増えるなんてこともないでしょうが!あとはこの刑法377A条がいつ正式に撤廃されるかが気になりますね。

 

Shohey
Shohey
今はただ表明した段階

 

アジア系同性愛者の国選び

シンガポールではようやく同性愛が認められていきます、ようやくね。しかし同性間の結婚は認めていません。結婚は男女間のものにこだわるようです。同性カップルの「暮らす」という点で考えればシンガポールは候補には残りにくい国のままかもしれませんね。

 

2022年8月現在、アジア圏なら台湾かタイが「暮らす」なら候補の国としてやはり存在感が強いでしょうね。法的に罰則などがなく価値観的にも「同性愛が受けいれられている感」があるアジアの国は貴重です。

 

同性愛 同性婚
台湾🇹🇼
タイ🇹🇭
日本🇯🇵
シンガポール🇸🇬

参照:MARRIAGE FOR ALL JAPAN ※タイ同性婚は法案の段階。日本は法的効力のないパートナーシップ制度あり。シンガポール同性愛は刑法377A条の撤廃表明。

 

日本はどう差別化する?

さてシンガポールのこの動きをみて日本はどう動くのでしょうか?安倍首相の銃撃以来、報道で指摘されているような(同性婚反対の統一教会と同じ)スタンスを自民党は継続するんでしょうか。金融でシンガポールに勝てていない日本…。法的効力のないパートナーシップ制度を設けるのが限界の国のままでいるんでしょうか。

 

Shohey
Shohey
・・・

 

まとめ:ようやく日本と同じ段階のシンガポール

今までシンガポールでは違法とされてきた同性間の性交渉を合法にするとリー・シェンロン首相が表明しました。同性婚は引き続き認めないようなので、とりあえず大英帝国の「負の遺産」をなくしていくというだけにとどまっています。世界中の金持ちの異性愛者(ストレート)を集めたい欲の方が強いみたいですね。

 

同性愛者や同性カップルにとって観光旅行くらいならいいでしょうけど、結婚や暮らしの点では、シンガポールはハードルが高い国のままかもしれませんね。

 

 

ABOUT ME
Shohey
外国語ばかり勉強してきた30代の東京人。日本を拠点に海外でも暮らせる生活作りを発信します。

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