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こんにちは、しょうへいです。
2020年4月7日、緊急事態宣言が発令されました。中国・武漢から広まったこの新型コロナウイルスの影響で、多かれ少なかれ、日本で暮らしていれば仕事や生活に影響は出ているでしょう。僕もダメージを受けていますが、外出や人との接触は控えて、治療薬が広まるまで耐えるしかないですね。
日々、日本と諸外国のこのウイルスや経済への対応を比較される中で、「海外の方がいい」「日本オワコン、海外移住したい」「税金を払っても国は助けてくれない」といった声も高まっています。そこで、今回は、このような内容の記事です。
本記事の内容
- 少しでも本気で海外生活・海外移住を検討している人に
- どの程度の海外生活・海外移住を想定しているか理解を促す
備考
- 租税回避目的の解説記事ではありません
- 海外生活や移住の目的は人によって異なります
- 本記事は日本で暮らす日本国籍を持っている人を前提にしています
筆者プロフィール
僕自身は、日本国籍を持ち日本に住んでいます。
選択肢
国籍と居住地
では、早速質問です。今のご自身の気持ちをお答えください。
あなたの海外生活・海外移住のイメージは?
- 生活拠点(住所)は日本ですか?それとも、海外ですか?
- 日本人(日本国籍)を続けますか?それとも、外国国籍にしますか?
答えられましたか?
今の僕らは、日本国籍で日本で暮らしています。普段は意識することのない事かもしれませんが、海外生活・海外移住を検討するとなればこの2点は重要です。
では、先ほどの質問の答えをマトリックスにした以下の表をご覧ください(筆者作成)。
- A:日本国籍で日本で暮らす、時々海外に行く
- B:(日本国籍の人が外国国籍となって日本で暮らすことは稀だと思うのでこの記事では除外)
- C:日本国籍で海外で暮らす、時々日本に来る
- D:外国国籍で海外で暮らす、時々日本に来る
どのゾーンに当てはまりましたか?
今の僕らはAゾーンにいますね。夏休みに海外旅行をしたり数ヶ月語学留学する人もここです。
海外生活や移住を希望する方で、日本人(日本国籍)のままでいる方はAかC、(1年以上の長期間を)海外で暮らす方はCかDの選択となります。現状の新型コロナウイルスを機に「終息したら日本を出たい」と思っている方もCかDでしょう。
- A:特になし、または、短期滞在・中期滞在ビザ (観光ビザなど)
- B:-
- C:長期滞在ビザ、永住権
- D:市民権
例えば、日本国籍の人が事前ビザなし(90日間滞在可能)でとある外国へ入国し気に入ったからそのまま1年以上暮らす、といったやり方はできないのです。不法滞在になってしまいます。住む国を変えるということはその国にいられる許可が必要です。
なお、日本国籍だからこそ持てる日本人パスポートは、世界1位と言われています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
後述しますが、日本では外国国籍を取得すると日本国籍を失います。ネットで検索する限り実態としてはいろいろあるようですが、このように定められていることはお忘れなく。
終身旅行者
この記事では一つの国に定住しない終身旅行者(perpetual travelerまたはpermanent traveler、通称PT)になることを想定していないので、終身旅行者に興味のある方には下記の木村昭二さんの書籍をご紹介します。僕も読んで、なぜ個人や法人がいろんな国を活用するのかを知るきっかけにもなった書籍です。
FAQ
永住権と市民権の違い
永住権と市民権の違いは、幻冬舎ゴールドオンラインでわかりやすい記事がありますのでリンク先からご確認ください。
日本国籍の喪失
Q12:日本国籍を喪失するのは,どのような場合ですか?
1 自己の志望による外国国籍の取得(国籍法第11条第1項)
自分の意思で外国国籍を取得した場合,例えば,外国に帰化をした場合等には,自動的に日本国籍を失います。