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こんにちは、しょうへいです。
中国・武漢から広まった新型コロナウイルスは世界中に蔓延していますね。程度の差はあれども、会社や僕らの仕事に影響を与えています。
このような声が聞こえているので、今回は、副業(複業)を始めちゃおうと思っている方に僕の体験から共有したいことが1つあるのでご紹介します。副業を始める前に一読してみてください。
本記事の内容
- 給与じゃない仕事なら会計も必須
前提
- 将来的に、個人事業主(税務署へ開業届を提出)になる会社員の方向けです
筆者プロフィール
営業担当の時は売上、仕入れ、粗利といったお金の数字は扱っていましたが、日常業務の会計とは違いますね。。。経理部の方々、リスペクト。
- お客さん発掘、獲得
- 知識、金、人脈
- スペックのよいPC、 有線ネット接続環境、事業計画、作業場所
- 時代に合ったニーズに応えられる専門性
- 現場目線
- コミュニケーションスキル
- 1年分の生活費
- 健康的な身体
- 覚悟
- 家族や周囲の人の理解
- 資金
- 税務署での手続き
「開業」と聞くと頭の中に色んなイメージが広がると思います。僕も同じように思っていました。特に仕事の進め方とかお金は足りるかとか、準備がたくさん必要なんだろうなあと。
しかし、個人事業主になる開業自体は、「開業届」という書類1枚を税務署に提出すれば完了です(正式名は「個人事業の開業届出・廃業等届出書」)。提出だけなら1分かからないです。
気になるのはここではないでしょうか?
前述の通り、開業自体は開業届1枚を税務署へ提出すれば完了しますので、会社員を辞める必要もないです。大事なのは開業してからですよ。
開業後の現実
では、一番気になっている開業後に順調なのかどうか。
正直、人それぞれです。
仕事内容によって必要なものも異なりますし、利益率も異なりますし、個人事業主同士であっても互いに互いのことがわかるわけではないです。仕事で車が必要な人もいれば必要じゃない人もいるように人それぞれです。
しかし、個人事業主であれば、共通して、仕事そのもの以外でもやらなければならないものがあります。それが会計です。
会計は、仕事でのお金の動きの管理です。簿記ってやつです(3/31:現金100 / 売上100とか)。
な〜んだ、もっと斬新なものを期待したのに。と思った方もいるかもしれませんが、実際に個人事業主になれば日々の帳簿に追われる感覚がわかると思います。
といったキラキラして見える方々もいますが、日々の売上や仕入れ、経費の記帳を裏でコツコツやっていますよ。会計は必ずやるものですが、開業する前は盲点になりやすいものでもあります。
- 源泉徴収と年末調整により自分で記帳不要
- 自分で仕事をして、記帳して、決算書を作成して、確定申告書を提出して、税金を払う
この記事のポイントはここです!
開業したら会計もやるんだよ!
帳簿は1年間の決算書を作成するために必要です。決算書は確定申告をするために必要です。
目標所得と仕事時間
ところで、個人事業主としても仕事をしようと考えているあなた、いくらぐらいの売上や所得を目標にしていますか?
*所得とは、売上から経費を引いた額です。
給与所得の会社員をしながら事業所得の個人事業主をする、この働き方は絶対的に個人事業主として働ける時間は限られます。その上で、希望する金額はありますか?
なお、この記事では、1ヶ月10万円(1年で120万円)以下の所得を想定して書いています。
とか言われるよりも、数万円や10万円を目指す方がイメージしやすく現実味がありませんかね?
ここからは僕の体験を交えた帳簿についてまとめていきます。
個人事業主の会計
会計対応1:自分で対応する
僕自身も会計ソフトを使って日々のお金の動きを記帳しています。当初はインターネット上で記帳のやり方を検索しつつ税務署や商工会議所・商工会で相談の繰り返しでした。
いやぁ、時間かかりましたね・・・。
売上が発生した時の記帳の仕方ってどうやるの?という超初歩のやり方(仕訳)すらわからないところからスタートしています・・・。わからないときは調べるしかないので、そこに時間がかかってしまって仕事そのものの時間が減っていました。
最初は時間がかかりますが、僕はとりあえず自力で対応推奨派です。理由は下記の2点です。
- 税理士への依頼料を節約できる
- 将来的に財務諸表を読む力がつく
依頼できるほどの余裕がないという実情・・・、かつ、自分でも基礎的な会計知識は持った方が当然良いだろう、という現状です。
自力対応の費用
自力で会計対応をするなら、下記3点を利用すればまずはOKでしょう。カッコ内は1年のおおよその費用です。
- 無料の税務相談(0円)
- 会計ソフト(約12,000円)
- 日商簿記3級(参考書 約1,500円、受験料2,850円)*一度のみ
年間の合計利用料:12,000円(日商簿記3級を受験する場合:約16,350円)
無料の税務相談
税務省、商工会議所、商工会では無料で帳簿の相談ができます。平日の9時〜17時まで利用できます。ご自身が平日に質問する時間があるどうかが鍵ですね。本当にお世話になってます。
会計ソフト
帳簿は紙ではなく会計ソフトを使って大幅に作業の時短ができます。会計ソフトは人によって契約するプランが異なるかと思いますが、目安は月額1,000円くらいのプランでしょう。1ヶ月約1,000円、年間約12,000円の利用料。参考に僕も使用しているマネーフォワードの利用料金のリンクを貼っておきます。
日商簿記3級
日商簿記3級は必須ではないですが、自分で帳簿へ記帳(仕訳)するための知識が体系立てて得られます。資格としても取得したい方は受験なさってみてください。
会計対応2:税理士さんへ依頼する
税理士さんは、個人事業主の日々のお金の動きの記帳や決算書、確定申告書の作成も代わりに行ってくれる方々です。
インターネット上で検索するだけでも、確定申告書作成を対応してくれる税理士さん情報は出てきます。費用は10万円以下が相場のようですね。
会社員と個人事業主の掛け持ち
会社員をしつつ個人事業主としても活動する場合、自力で会計対応することが多いかと思います。
「売上が入金された」
「仕事道具のパソコンを買った」
といった1つ1つのお金の動きを記帳していくのを仕訳(しわけ)すると言います。
掛け持ちの状態で個人事業の仕事をするなら、この仕訳の数がそこまで多くはならないと思われます。数が多くなければ、自分自身で勉強したり相談したりして仕訳をすれば良いので、税理士さんに頼むほどでもないかもしれません。
例えば、下記のような複業会社員(個人事業主)の人がいるとします。毎月の仕事の仕訳は以下のようになるでしょう。
- 平日はフルタイム会社員
- その他の時間は自営業
- 主な事業は産業文書の翻訳(PC作業)
- お客さんは1社、月末締め、翌月末払い
- 3月1日に文書翻訳の仕事を依頼主から受注した
- 3月31日に納品し、10,000円の請求書を依頼主へ発行した
- 4月30日に銀行口座へ10,000円が振り込まれた
- 3/1:(仕訳なし)
- 3/31:売掛金10,000 / 売上10,000
- 4/30:普通預金10,000 / 売掛金10,000
実際は他にも色々な仕訳をすると思いますが、1ヶ月に1回入金される頻度の仕訳なら難しくはないかと思います。
まとめ
開業するなら事業内容はもちろん大切ですが、日々のお金の動きの管理をすることも大切です。個人事業主の誰にとっても大切です。
- 開業したら事業も会計もどちらも大切
- 自力でも会計対応可、年間15,000円前後必要
- 税理士さんに会計対応を依頼することもできる
会計ソフトを使用するのは当たり前の時代になっているので、無料体験で使い勝手を試してみてはいかがでしょうか?