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毎年7月は住んでいる自治体(区市町村)から国民健康保険税の通知書が来ます。会社勤めさんは給与から健康保険料として問答無用で天引きされます。一方、僕のような個人事業主をはじめとした人たちは国民健康保険に加入して自分で支払います。
僕にも2021年度分の国民健康保険税の通知書が届きました。今後、質素倹約を中心としたFIREを目指す人には役立つかもしれないので共有します。1年で払う税金の予想はFIRE生活でとても大事ですよ。
本記事の内容とベネフィット
- 国民健康保険税が2万円以下になった
- 資産に対してではなく稼ぎに対して課税されるんです
筆者プロフィール
2021年からBaristaFIRE(労働と資産運用)の生き方にシフトしました。
要点:収入減で国民健康保険税が2万円以下に
支払う国民健康保険税が1年間で2万円以下という通知書が届きました。1ヶ月ではなく1年で合計2万円以下です。安い、とても安いです。
僕は東京都(区市町村は非公開)に住んでいる30代男性です。病院に行くときに使うあの保険証が、2021年度の1年間では、2万円を払えば利用させてもらえるんです。
会社員のときは健康保険料として有無を言わさず天引きされるばかりで毎月数万円払っていましたが、今年度(2021年度)はなんと年間2万円以下です。
理由:資産に対してではなく稼ぎに対して課税
日本での個人に対する課税方法の考え方は「1月1日から12月31日までの1年間でいくら稼いだのか」が基本です。1年で100万円稼ぐ個人よりも1,000万円稼ぐ個人の方が納税する額は大きくなります。仮に3,000万円の貯金を持っている人であったとしても、1年の収入が100万円なら払う税金は少なくなります。
僕の場合、2020年は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で個人事業の収入が激減しました。ボロボロです。ちょっと愚痴りますが、一連のコロナ対応をみていると国や自治体は本当に困っているその場ですぐに手を差し伸べてくれる雰囲気はなさそうですね。時差がある。
ということで、収入が低くなった状態で2020年分の確定申告をしたので2021年度に払う国民健康保険税はおかげで安くなりました。なお、同じ収入の人たちがいたとしても、国民健康保険税は住んでいる区市町村によって金額は変わります。しかし、年収が100万円ほどなら税金は安くなることがほとんどのはずです。
収入が低い人に対して、国民健康保険税は2割軽減、5割軽減、7割軽減になる3段階の軽減制度があります。年収100万円ほどの稼ぎならいずれかの軽減制度が適用されるはずなので、納める税額も低くなります。質素倹約なFIREさんには嬉しい制度ですね。
具体例:質素倹約なFIRE生活の税金カレンダー
それでは、FIRE生活で気になる1年間の税金をまとめていきます。質素倹約なFIRE生活で大きな出費になりうるのは税金です。税金は家賃や食費のように生きていればどうしても発生する支出です。
FIREを目指すなら税金は学びましょう。学ばないならFIREではなく定年退職を目指した方が楽だと思います。それではFIRE生活者向けの税金カレンダーです。できるだけシンプルにしましたのでどうぞ。
税金カレンダー
決定月 | 種類 | 備考 |
2月~3月 | 所得税 | 確定申告で決定 |
6月 | 住民税 | 確定申告で決定 |
7月 | 国民年金 | |
7月 | 国民健康保険 | 確定申告で決定 |
大きくこれら4つの税金が質素倹約FIREさん達が気にする税金です。上記の月にそれぞれ税額が判明します。これらの税金は、国民年金以外は毎年2月から3月に行う確定申告の内容によって決まります。
仮に1年間の収入100万円ほどで確定申告すると、所得税と住民税、国民健康保険税の3つは安いまたは非課税になっているはずです。そうなれば、残るは後述する国民年金のみです。国民年金にも支払い免除制度があります。
ここで強調しておきたいのは、2,000万円という大きい資産を持っているFIREさんだとしても、100万円というそこまで大きくない年収なら大きく課税されないということです。
国民年金の手続きは要対応
国民年金だけは他の3つの税金と対応が異なります。確定申告をしても国民年金は一定の金額を支払ってください、と支払い通知書が勝手に届きます(紙ではなく専用webサイトとかで支払いができればいいのに、ブツブツブツ)。
収入が低く国民年金保険料を納めるのが難しい人は、自分自身で年金事務所や区役所・市役所で手続きができます。支払いの免除や猶予などの申請ができます。
大抵の質素倹約FIREさん達は、フルタイム会社員などで(10年や15年くらいの時間をかけて)資産を貯めてからFIREしています。その間は厚生年金を納めているので、自分たちが高齢者になったときに年金を受け取れる条件は満たしているはずです。
参照:くらしすと
このように思っている現役世代の中には年金を免除申請などせずに「未納」の状態にしている人たちもいます。これは勿体無いですよ。「10年以上の国民年金保険料の支払い」によって自分たちが高齢になったときに年金を受け取れます。その期間に「免除」されている期間はカウントされます、「未納」はカウントされません。
参照:日本年金機構
僕らが高齢者の時でも年金制度は残ってるかもよ、まあ受け取れる金額は下がっているだろうけど…。払えるほどの収入がないなら支払い免除の申請をしましょう。紙1枚に記入するだけです。スタバで注文するよりも簡単です。
まとめ:資産を貯めたら小さく稼ぐのが1番の節税かも
COVID-19の影響でインバウンドのお仕事が減った東京在住30代男性である僕の国民健康保険税額は2万円以下でした。この金額はかなり低いです。1ヶ月換算で1,666円以下ですよ。
質素倹約FIREを狙うみなさん、参考になりましたか?ある程度の資産を作ったら、小さく稼ぐ生活が理にかなっているかもしれませんよ。そのためには毎月の生活費10万円以内のライフスタイルを今のうちに身につけましょう。
それでは〜。