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【翻訳】証明書翻訳の納品物の違い、翻訳証明書?公証人の認証?押印証明?アポスティーユ?公印?領事認証?

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この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

 

こんにちは、翻訳者しょうへいです。

 

給与所得の源泉徴収票、マイナンバーカード、運転免許証の英語翻訳を始めるために調べまくった翻訳の納品物について記事にまとめます。

 

本記事の内容

  • 翻訳の納品物の種類
  • 提出先からの要求を要確認

 

プロフィール

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備考

  • 本記事は給与の源泉徴収票(私文書)の翻訳を前提にしています
  • 私文書、公文書、申請者がお住まいの都道府県によって認証をもらうための対応などは異なります

 

証明書翻訳の納品物

納品物の程度はざっくり下記の3つに分かれます。

 

  1. 翻訳のみ
  2. 翻訳会社の翻訳証明書付き
  3. 公的機関などによる認証印付き

 

上記の3区分によって納品の状態が変わってきます。「給与所得の源泉徴収票」を例にすると、1の場合、英訳された源泉徴収票の1点のみが納品物です。2の場合は、第三者(翻訳者・翻訳会社)に翻訳を依頼しその第三者がちゃんとまじめに翻訳しましたよという意味の翻訳証明書も納品されます。3の場合は、公証役場や外務省などの公的機関が「この書類はちゃんと公的機関も認める文章です」という印がついた状態です。

 

証明書の翻訳はこれら3区分のどれかに該当する程度で完成させることになります。どの区分で完成させるべきかは、翻訳した資料の提出予定先からの要求によって異なります。

 

Shohey
Shohey
要求次第ってやつです

 

証明書翻訳の価格帯

例として「給与所得の源泉徴収票」を第三者に英語に翻訳してもらう費用をざっくりまとめました。

 

  1. 翻訳のみ
  2. 翻訳会社の翻訳証明書付き
  3. 公的機関などによる認証印付き

 

これらの3区分にざっくり分類した価格帯は下記のとおりです。2023年5月現在のインターネット検索による価格帯情報です。

 

  • 低:翻訳だけ
  • 中:翻訳証明書付き
  • 高:公的機関の認証付き

 

低:翻訳だけ

日本語で発行された「給与所得の源泉徴収票」を英語に翻訳し、その英文の「給与所得の源泉徴収票」のみが納品物の場合です。市場平均では1枚5,000円未満がほとんとです。2枚目や3枚目がある場合は割引価格が適用される翻訳会社さんもありますが、1枚だけなら4,000円前後が相場のようです。

 

納品物

  1. 英文の「給与所得の源泉徴収票」

 

中には、「翻訳のみ」の費用も後述する「翻訳証明書付き」の料金も同じ翻訳会社さんもいらっしゃいます。

 

中:翻訳証明書付き

「給与所得の源泉徴収票」を英語に翻訳しさらにその翻訳会社による翻訳証明書付きの状態です。この場合も翻訳市場の平均料金は5,000円前後です。価格帯は「低」または「低」から「中」の間くらいですね。

 

翻訳証明書とは、その翻訳者または翻訳会社が「言語に精通していて、原文の内容の通り翻訳しましたので嘘ついたり盛ったりしていませんからね」と宣言している紙です。要は、正直に翻訳やってまっせ!ってことです。

 

納品物

  1. 英文の「給与所得の源泉徴収票」
  2. 翻訳会社が発行する翻訳証明書

 

この翻訳証明書はあくまでも翻訳者・翻訳会社が発行する紙なので公的なものではありません。また、翻訳証明書は提出先の国や機関からの要求によって、書くべき事項が多少異なるようです。翻訳者側が仕事をする上では1種類だけの翻訳証明書を用意すればOKということでもないようです。1番目の「翻訳のみ」とは違い、

 

  • どこの国・機関へ見せるの?
  • 第三者による翻訳が必要ですね?
  • 翻訳証明書に書くべき事項はどれ?

 

こういったことを確認する必要が出てくるようです。念の為にとりあえず翻訳証明書を付けてほしいということであれば問題ないと思いますが、翻訳の依頼主(お客様)も翻訳者・翻訳会社側もどういった事項を書いておくべきかを把握する必要がありますね。

 

高:公的機関の認証付き

一番お金がかかるレベルです。手間暇もガチのレベルです。「給与所得の源泉徴収票」を英訳してそれを認証してもらって外務省や在日領事館などからもOKの印をもらうレベルです。費用は、翻訳会社の翻訳料と公証役場での手数料などを合計して1万円から3万円ほどです。

 

納品物

  1. 英文の「給与所得の源泉徴収票」
  2. 翻訳会社が発行する翻訳証明書
  3. 公的機関からの認証や印付き

 

ここからは会話や表を使いながら解説します。文字面だけだと分かりづらいと思いますので…。

 

日本語で発行された「給与所得の源泉徴収票」を英語に翻訳しても、外国の機関からしたら「その書類って正しいのぉおおお?」「本物なのぉおおお?証明できるぅううう?」とツッコミを入れられる可能性があるわけです。実際にこんな言われ方をされたら腹が立ちますが、僕らが「これは本物ですよ!」って証明するための証拠がないのも事実です。

 

外国機関
外国機関
正しいのぉおお?
Shohey
Shohey
(証明する証拠がない…)

 

英語に翻訳しただけの書類は単なる私文書の扱いです。これを公的機関も認める文書にレベルアップさせる必要が(特定の国や機関の要求によって)あります。なので、提出先の国や機関にあわせて、日本の公証役場や外務省などから「この翻訳された書類は内容に間違いがなく本物ですよ」というお墨付をもらうんです。そのお墨付というのが「認証」「アポスティーユ」「公印」などと呼ばれるものです。

 

外国機関
外国機関
正しいのぉおお?
Shohey
Shohey
ちゃんと認証があります
外国機関
外国機関
ならOKだね
Shohey
Shohey
(ふん、ドヤ!)

 

というわけで、この認証をしてもらう段階でお金がかかってくるわけです。日本語で発行された「給与所得の源泉徴収票」を英訳してその翻訳文書(私文書)を認証してもらう流れと費用は下記のとおりです。

 

外国文の認証の場合

種類 場所 手数料
公証人の認証 公証役場 11,500円
公証人押印証明 法務局長
アポスティーユ
※ハーグ条約加盟国
外務省
公印確認 外務省
領事認証 駐日大使館
(総)領事館
5,000円(?)

※2023年5月現在。領事認証の手数料は各国の大使館や領事館によって異なる。参照:日本公証人連合会外務省

参照:外務省

 

この一連の認証手続きはご本人が行ってもいいです。または、翻訳会社や行政書士さんに依頼することもできます。お金を払って手間と時間が省けるならそれもいいですよね。この場合、代理で手続きをしてもらうことになるので、認証の手数料に加えて代行手数料がかかります。この代行手数料によって合計費用が2万円から3万円になるようです。

 

合計費用 = 認証の手数料 + 代行手数料(翻訳込み)

 

Shohey
Shohey
認証って高いよね

 

小まとめ

証明書の翻訳を依頼すると納品物はざっくり下記の3つに区分される。

 

  1. 翻訳のみ(価格:低)
  2. 翻訳会社の翻訳証明書付き(価格:中)
  3. 公的機関による認証印付き(価格:高)

 

翻訳者しょうへいの対応範囲

では僕が翻訳者としてどのくらいの範囲まで翻訳業で対応しているかというと、こちらです。

 

1. 翻訳のみ
2. 翻訳証明書付き
3. 公的機関の認証付き
  ココ

 

1番の「翻訳のみ」です。はい〜。

 

テキトーな翻訳証明書を作るわけにもいかないですし、認証手続きはやったことがないので自分が理解・把握できる範囲から少しずつやります。実際、僕が今まで留学をしたり海外エアラインの就職面接、海外銀行、海外旅行先の機関などで聞いた話では「翻訳のみ」で事足りることも多かったです。認証付きを要求してくるのはガチな留学や移住になるのかと。

 

まとめ:翻訳納品物はいろいろ

「給与所得の源泉徴収票」の翻訳を例にどのような納品物があるかをまとめました。一番シンプルなのは「翻訳のみ」です。僕が対応しているやり方です。お金が一番かかるのは認証付きの状態です。どの程度の納品物が必要かは書類の提出先からの要求をしっかり確認しましょう。

 

翻訳の依頼はココナラやConyacからできます。「給与所得の源泉徴収票」「マイナンバーカード」「運転免許証」を英訳します。

 

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ABOUT ME
Shohey
外国語ばかり勉強してきた30代の東京人。日本を拠点に海外経験を増やす生活を発信します。

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