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素晴らしい!日本にいながらこのモチベーションは本当に素晴らしい!
で・す・が、英語学習者の一人として英会話の広告が広まっている現状にちょっと言いたいことがあります。
本記事の内容
- 英語関連のネット情報が多いのはビジネス目的の側面もあるので注意
物やサービス中心の紹介より、どんな学習習慣を継続しているか共有している人を目指す方がいいかな。
筆者プロフィール
日本生まれ日本育ちの一英語学習者です。TOEIC L&Rは最新835点です。アメリカ留学を経験し、英文科卒業後、輸入と輸出の会社で勤務し現在インバウンド系の自営業。現在の学習習慣は毎日朝20分ほどの英語ニュースの音読(少なすぎる・・・)。
備考
本記事の内容は、12歳から約18年間英語を勉強・使用してきた日本人である僕の独断と偏見そして経験をもとに書いています(2020年現在)。これも結局は一意見、一主張にすぎないです。
メッセージ
過大広告しているネット記事も多いので気をつけてね
要点
- 英語学習の広告はお金になるから宣伝する人が多い
- 目的によるけど資格も実力もどっちもまあ大事ですよ
- 学んでいる人なら納得する外国語習得に必要な3つの力
英会話サービスを利用すること自体はいいと思います。しかし、「それらのサービスを使っただけで超レベルアップ♪」のような広告や発信者は・・・と感じる。
解説
1: 英語学習広告はお金になる
アフィリエイトの仕組みを考えればすぐにわかります。
僕がオンライン英会話をあなたに宣伝するとします。あなたは僕のその宣伝からサービスを利用したいと思いオンライン英会話を申し込みました。すると、僕はその英会話の会社さんから広告料・宣伝料を頂くことができます。
これがアフィリエイトと呼ばれるネット上の広告ビジネスです。自分で体験したことのないものでも宣伝できちゃいますし広告も貼れちゃいます。
僕のこのブログでも2種類の広告を貼っています。
- アドセンス
- アフィリエイト
アドセンスは「スポンサーリンク」の下に表示される広告です(添付写真参照)。読者(あなた)がその広告を一度クリックすると数円〜数十円くらいがGoogleからブログ管理者(僕)に収益として入ります。
最近ヒゲの脱毛を調べたからメンズリゼが表示されたアドセンスの例。
アフィリエイトは、上述したように、読者(あなた)が英会話サービスを申し込んだらその英会話会社からブログ管理者(僕)に収益として入る仕組みです。
ポイントは、アドセンスよりアフィリエイトの方が広告料が高いんです。稼ぎやすいから宣伝数(アフィリエイト)が多くなるんです。
2: 資格も実力もどっちもまあ大事
間違いとは言わないけど、100%正解とも言い切れないです。
結論、この手の話は人によるし場合によります。一例を見てみます。
- 日本での就職・転職時(TOEIC L&R)
- 英語圏への留学や移住(TOEFL、IELTS)
- 仕事や海外旅行での英会話
海外留学も移住もする予定なし!就職する予定もなし!このような人から言わせれば資格不要ですが、このブログを見ている人は英語の資格が必要になる人が多いでしょう。
後述しますが、外国語習得に必要な力は下記3点をバランスよく身に着けることと言われます。
- 発音
- 語彙
- 文法
赤は就職や転職時に見せられる力、青は働き出して求められる力を表しています。赤はTOEIC L&Rで高得点をとればOKですが、青はその人が普段から練習をしているかによりけりです。英語力に限った話で言えば、求人要項と採用者の入社後のギャップの原因はこれです。
資格を全否定するのは商品(英会話サービス)を買わせたい人の誘導である可能性が高いです。情報検索の前に自分に必要なものが何なのかを忘れないでくださいね。
3: 外国語習得に必要な力
すでに少し触れましたが、英語力をバランスよく育てるには下記の3点が大切だと言われます。
- 発音
- 語彙
- 文法
一般的に、日本の学校教育を受けている人は語彙と文法は満たせています。なぜなら、日本の学校教育では読み書きを重視する傾向が強いからです。自分で思っているよりも文法や語彙の力はあるから自信持っていいですよ!
日本の学校教育の英語で不足しがちなのは、「音」ですね。
- 英語発音の口の動き
- 英語で発言してみる
- 英語で聴く機会が足りない
これらが学校教育では足りないわけです、圧倒的に。授業中の「失敗しちゃダメ」の雰囲気とかが邪魔してくるんですよ。
まあ、読み書きを重視する受験や採用環境を考慮すれば教育現場がこうなりやすいのも当然でしょうね・・・。
ここでアメリカ留学(語学学校)時代の話をちょっと。僕が日本人同級生とアメリカ留学した時は、文法のクラスのレベル分けは6段階のうち4または5で比較的みんな上位レベルでした。この時は日本の教育に感謝しました。
日本の読み書き重視の学校教育の状況も踏まえると、「レベルが足らない英会話ができるようになりたい」と思う人の数は必然的に多いはずです。だからネット上の英会話の宣伝・広告が増えるわけですね。
小まとめ
- 英語学習の広告はお金になるから宣伝する人が多い
- 目的によるけど資格も実力もどっちもまあ大事ですよ
- 外国語習得に必要な3つの力は発音、語彙、文法の三角形
本当に学んでいる人たちとは?
ここからは僕自身も含めた勉強を怠けているかもしれない英語学習中級者以上を想定して書きます。
発音向上や会話練習するのに英会話サービスを使うのはとてもいいと思います。しかし、文法や語彙の学習は自分で普段からできます。自分で行動を起こせてないから商品やサービスに頼りたくなるわけですよね。
- 自分で練習してないだけ
- 自分で継続できていないだけ
- 自分で継続する環境を作れていないだけ
こんなとこでしょ、実際?
習慣化できさえすれば英語も筋トレもつみたてNISAも続きます。コツコツ、塵も積もれば山となる。
レベルアップした人が経験していること
- 毎日勉強
- 長文の読み込み
- 毎日勉強
- 音読やシャドーウィング
- 毎日勉強
- 教科書を何周も繰り返す
- 毎日勉強
- 間違えまた、恥をかいた、理解してもらえなかった
- 毎日勉強
今日も何かしら勉強しているはずです。とにかく継続してます。
レベルアップした人が言わないこと
- 「私、めちゃくちゃ喋れます」
- 「これさえやれば誰でもペラペラになれます」
本当に勉強してきている人ほど謙虚です。
「基礎をしっかり、バランスよく継続した人は自分の言いたいことを言えるレベルにはなれます」のように言うはずですよ。
でも広告としては歯切れが悪いですよね?
本当のことを言おうとすると、「〇〇という条件なら」とか「〇〇の場合は」とか条件付きの文章になってしまい躍動感がなく地味な広告になっちゃうんですよね。
実際のところ、英語を勉強し続けている人ほど、様々な場面でネイティブの人たちとの差を痛感していますよ。昨今ではglobish (global + English) と呼ばれるようにコミュニケーションとして成立する英語ならOK、という考えも広まってきてはいますが。
まとめ
英語を学び続けているのはすごくいいです!イイねボタンをたくさん押します!しかし、僕自身がブログを始めてネット広告(アフィリエイト)の裏側を見るようになると、綺麗な側面だけを並べている人や広告が一定数あるのも改めてわかってきちゃいました。
- 英語学習広告はお金になる
- 資格も実力もどっちも大事
- 発音、語彙、文法のバランスが大切
どんな商品やサービスを宣伝しているかで判断するよりも、どんな人が言っているかで判断する方がいいかもですね。
本気で勉強してきた人なら、
「毎日勉強してます」
「発音も語彙も文法も全部大事」
「私はこのように学習しています」
ってきっと言います。
さ、音読やらなきゃ 汗