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この記事は、デイリーPrEPを使用した日本人男性のHIV予防に関する記事です。東京で暮らす30代男性の視点で、HIV予防を軸としたセックスと費用について書いています。アダルトサイトではありません。真面目にセックスとお金に関して考える内容です。
単語
- PrEP:事前にHIV薬を服用して感染を予防する方法
- デイリーPrEP:毎日継続して服用する方法
- オンデマンドPrEP:性行為の前後に服用する方法
参照
備考
- 僕は風俗店などの性的サービスの店を利用していません。この記事でも想定していません。
- この記事で書いている「男」は、下の表の通りです。ストレート(異性愛者)やバイセクシャル、ゲイの男性を想定しています。
4つの要素 | 性別 | ||
---|---|---|---|
身体的性別 | 身体の性 | 男 | |
性自認 | 心の性 | 男 | |
性的指向 | 好きになる性 | 男 | 女 |
性的表現 | 表現する性 | 男 |
HIVって何?
HIVとは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)のことで、ヒトの体をさまざまな細菌、カビやウイルスなどの病原体から守る(このことを”免疫”といいます)のに大変重要な細胞である、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染するウイルスです。(後略)
参照:HIV検査相談マップ
HIVの治療法
現在、HIVを体内から完全に排除できる治療法はありませんが、抗HIV薬によってウイルスの増殖を抑え、エイズの発症を防ぐことで、長期間にわたり健常時と変わらない日常生活を送ることができ、HIVを持っていない人と変わらないくらいの寿命が期待できます。(後略)
参照:HIV検査相談マップ
1年間のデイリーPrEPの感想と費用
使用した感想
毎日1錠を飲み続けました。24時間ごとに飲むので、僕はいつも寝る前(決めた時間)に飲んでいました。腹痛などの体調不良は一切なかったので、飲み続けることは全く問題なかったです。服用から1年経過した時の腎機能の検査にも問題はなく、HIVにも感染していません。
デイリーPrEPの費用
僕が利用したのはプライベートケアクリニック東京 新宿院です。ここで毎日服用するデイリーPrEPの薬をもらいました。初年度の1年間で合計約12万円かかったので、HIV予防の費用としては毎月約1万円かかった計算です。もしデイリーPrEPを1年以上継続するのであれば、2年目からは毎月7,700円になるはずです。
ぶっちゃけ、増税ばかりの日本で暮らす男にとって、毎月1万円弱の出費って地味に厳しい気もしませんか?手取りが増えない時代が日本では30年続いてるので、恋愛やセックスをするにも、もはや、自分の生活を懸けてしなきゃいけないものなのです!まさに命懸けですね苦笑
提案
デイリーとオンデマンドの組み合わせ
HIV予防はしたいけど節約もしたい!こう思う人がほとんどではないでしょうか。僕もそう感じていたので、PrEPの使い方もアレンジすれば良いと考えました。デイリーPrEPとオンデマンドPrEPを切り替えて使っていく戦法です!1年間のうちデイリーPrEPを使う時期もあればオンデマンドPrEPを使う時期もある、というやり方です。
例えば、プロスポーツ選手のように「試合」が増える時期があるとします。日本なら暖かくなる4月から9月の半年が僕らにとっての「試合」が増えるシーズンだとしましょう。この期間のうち夏を僕らのシーズンど真ん中と設定します。このシーズン中はデイリーPrEP、シーズンオフはオンデマンドPrEPに切り替えて費用を節約しながらHIV予防に備えます。
季節 | 「試合」の頻度 |
---|---|
春(オンデマンド) | |
夏(デイリー) | |
秋(オンデマンド) | |
冬(オンデマンド) |
お財布事情と「試合」の頻度の兼ね合いで決めてね!
男の正装(性装)
大人の男なら、セックスのための当たり前の装備(性装)はちゃんとしておきましょう。以下、身近で現実的な性装5位です。基本の3点セット(検査・コンドーム・ローション)なら、1回のセックスで300円ほどです。
- 性病検査:無料または有料
- コンドーム:85円/個
- ローション:218円/個
- デイリーPrEP:約7,700円/月
- ワクチンの接種:約10,000円/回
※SKYNコンドーム、bda ORGANICカード型ローション、ワクチンはB型肝炎、A型肝炎、HPVを想定
僕の個人的なアドバイスですが、お相手が定期的な性病検査もせずコンドームの用意もしないような男ならさっさと切り捨ててください。どうせ、下手ですから。もう一度言います。どうせ下手だから、そういう男は。頭の悪い男は捨てなさい。ガバナンスがガバガバなんすよ。
過去に僕のお相手をしてくれたウケの人からも、コンドームを装着している相手の方が安心感はあると聞いております。当事者同士で決めることではありませすが、用意はちゃんとしておこうね。
僕らは上質なコンドームを作ってくれる会社さんの多い日本に住んでいるのですから、レベルが低いブサイク生野郎なんて切り捨てて、たくさんコンドームとまともな男たちのお世話になりましょう。おすすめはSKYNです。不二ラテックス株式会社が作っています。薄さ、気持ちよさ、安心感の全てを提供できるのが日本のすごいところですよ。見た目もかっこいい。
この他に、抱かれたい男(抱かれる男)になるなら、運動や筋トレ(ジム代や道具代)、ホテルの費用などもさらにかかってくるでしょう。セックスだけのためではないにしても、健康的な体を作りその上で健康的に性を楽しむためには、それなりにお金がかかるというのが現実です。お盛んであろう20代や30代で全て網羅できるほどの経済力も性的魅力もある男がこの国にどのくらいいるでしょうか。もしいたら、間違いなく上位20%に入る男です。
まとめ:現実的な性病予防を!
僕が1年間続けたHIV予防薬であるデイリーPrEPの感想や費用をまとめました。僕の場合は、特に問題なく継続使用ができ、最初の1年間は約12万円の費用がかかりました。
HIV予防はとても重要ですが、セックスの頻度や回数は人によって差があります。「試合」の増えるシーズン中(デイリーPrEP)とシーズンオフ(オンデマンドPrEP)の時でPrEPの種類を切り替えて節約しながらHIV予防をするのが現実的かと思います。