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こんにちは、しょうへいです。
海外に行きたいなんて言う声よりも外出は控えろ、人混みを避けろと言われ疲れる今日の日本ですが、先月の2020年2月20日、外務省が昨年2019年の旅券統計を公表しました。
新しく公表された旅券統計の内容の中から
- 旅券発行数
- 有効旅券数
- 5年旅券と10年旅券の比率
- 20代の旅券発行推移
をこの記事でも共有します。パスポート発行数において「若者の〇〇離れ」は気にする必要なし!です。外務省の元データを見て事実武装しましょう。
筆者プロフィール
初めてのパスポートは20歳の時に作りました。アメリカ留学前に作ってバタバタだったなあ。
旅 券 統 計 (平成31年1月~令和元年12月)
旅券発行数
●平成 31 年・令和元年の旅券発行数は 4,513,712 冊で,前年比 4.2%増であった。平成 27 年から増加傾向が続いている。このうち,国内での発行数は 4,391,760 冊で,全体 の 97.3%にあたる。また,種類別に見ると,一般旅券が 4,485,345 冊で 99.4%,公 用旅券(外交旅券を含む。)が 28,367 冊で 0.6%を占める。
外務省領事局旅券課 旅券統計(平成31年1月~令和元年12月)
有効旅券数
なお,令和元年末現在の 有効旅券数は 30,272,136 冊で,およそ国民の 4 人に 1 人が旅券を所持している計算 となる。
外務省領事局旅券課 旅券統計(平成31年1月~令和元年12月)
過去のデータから平成23年2月(2011年)以降に公表された旅券統計も見てみましたが、有効旅券数はどれも3,000万前後でした。直近10年では、有効なパスポートの総数はほとんど変わってないということなんですよね。国民の4 人に 1 人は日本のパスポート持っています。
過去のデータは外務省に年別に掲載されています。
5年旅券と10年旅券の比率
20歳以上の方は10年有効のパスポートを申請することができます。詳しくは外務省のサイトへ。
2019年分の旅券統計では、有効旅券数30,272,136 冊の5年旅券・10年旅券の内訳もカウントされています。
- 5年旅券:7,838,747
- 10年旅券:22,433,389
10年旅券の22,433,389冊は有効旅券数全体の約74%にあたります。パスポートを持っている人の74%は10年有効のパスポート(表紙が赤)を使っているので、1度発行すれば次に発行するのは10年後です。1年ごとに発行数の大きな増減は起きにくいはずなんですよね。
20代の旅券発行推移
旅券統計の「一般旅券年代別・性別発行数」には年代別でその統計の年に発行されたパスポートの数がまとめられています。僕のブログの想定読者でもある20代の発行数を挙げていきます。
平成23年以降に公表された20〜29歳の発行数は下記の通りです(公用旅券は除く)。
グラフは筆者作成
毎年だいたい80万冊発行されていますね。80万を下回っている年もありますが、別に右肩下がりしているわけではないですね。
一旦まとめ
- 2019年の旅券発行数は約450万冊
- 2019年末時点の有効旅券数は 約3,000万冊
- 有効旅券数の約74%は10年有効のパスポート
- 過去10年で20代の旅券発行数は80万冊(70〜90万冊)前後で推移
年代別のパスポート所有数までは公表されていませんが、実際、20代の半数くらいの人たちは持っているんじゃないかなあと予想しています。個人的にはもっと増えてほしいですが、日本国内ならパスポートなんて無くてもなんら生活に支障がないものですからねえ。
まとめ
パスポートの数や発行数が年によって著しく増減しているわけではない。「若者の〇〇離れ」の前にデータ確認しましょう。
これからパスポートを発行する方は、葛飾北斎の富嶽三十六景のデザインが施されたものになりますよ。外務省にも新しいデザインが公表されています。